「NFTアートを始めたいけどどう初めていいかわからない」
「NFTアートって稼げるらしいけど本当?」
と思ったことはないでしょうか。今回はNFTアートの始め方について、初心者の人がゼロからはじめてNFTを購入できるようにわかりやすく徹底解説していきます。
今回の内容は以下のことを学べます。
・NFTをゼロから購入することができる
・NFTアート、NFTの基礎を学べる
・NFTアートを始めるための事前に準備をすることがわかる
・ おすすめのマーケットプレイスや違い、特徴を知ることができる
・失敗しないコツや稼ぐポイントの見極め方がわかる
では早速、あなたもNFTアートの世界へ飛び込んでみましょう!
NFTとは?NFTアートとの違い
NFTとは、「Non-fungible token(ノンファンジブル・トークン)」の頭文字を取って略した言葉で、日本語では「非代替性トークン」と言われています。
デジタルは複製(コピー&ペースト)が容易に行えます。NFTは代替不可能、つまりデジタル情報としてブロックチェーン上に記録される仕組みのことで、デジタルコンテンツの唯一のものである、その保有者であるということを証明するのがNFTです。ちなみに証明はできますが今まで通り複製はできるので勘違いをしないようにしましょう。
最近は「NFTアート」というキーワードが注目されています。NFTとアートを紐付けることでデジタルアートでもそれが唯一無二のものと証明できるのです。絵画やイラスト、音楽、動画、写真など、さまざまなデジタル作品がNFTアートとして取引が可能です。
NFTアートはあくまでもNFTの一種であり、NFTとアートをブロックチェーンという技術を適用することで、所時していることが証明され、偽造やコピーの予防にもつながります。
一例としては、猿の絵を描いたデジタルアート作品である「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」はNFTコレクションの先進的なNFTアートの1つです。イーサリアム・ブロックチェーン上に構築されており、1万種類のキャラクターがそれぞれ異なる容姿や特性を持っています。BAYCは、2021年4月にローンチされ、リリース当初の価格は0.08ETH(当時のレートで約2万円)でした。 しかし、ジャスティン・ビーバーやマドンナなどの著名人が購入したことにより人気が急上昇し、同年8月末には300倍以上の25ETHまで値上がりしました。
デジタルアートという大衆にとってわかりやすいコンテンツとNFTが上手く組み合わさったことが土台となり、海外の有名アーティストやスポーツ選手がNFTアートで高額の取引で売買をされたことなどにより認知が一気に広がりNFTがバズワードとして多くの人に知られるようになりました。
NFTアートを購入するメリットには、主に以下のようなものがあります。
- 自分のお気に入りデジタルコレクションができる
- 価値上昇時に売却すれば利益を得られる
- いつでも自由に購入・販売が可能
- 暗号資産やウォレットなど新しいテックについて学べる
- 新しい時流に乗れる可能性がある
一方でデメリットとしては以下が考えられます。
- 取引で損益をだすリスクがある
- 詐欺などだまされる可能性がある
- 新しい知識や技術を覚えるのに一定の時間がかかる
- 購入に一定のお金が必要
NFTアートを始める前の基礎知識
NFTアートを始める前提として最低限知っておく必要がある基礎知識を紹介します。
・仮想通貨(暗号資産)
ビットコインが一番有名です。日本では「仮想通貨」という言葉が先に登場し認知されてきましたが現在は「暗号資産」が正式な名称になっています。NFTアートの取引では、主に「イーサリアム (ETH)」、という仮想通貨が使用されています。その他にビットコインや他の仮想通貨を取り扱っていたり、日本円で取引可能なマーケットプレイスもあります。
・仮想通貨(暗号資産)取引所
仮想通貨を売買するためのプラットフォームです。金融の銀行や証券取引所のような場所をイメージしてもらえればといいと思います。日本でも多くの仮想通貨(暗号資産)取引所がありますが、代表的なプラットフォームは以下のものがあります。以下の取引所はイーサリアムの購入が可能です。
- コインチェック
- 楽天ウォレット
- GMOコイン
- DMMビットコイン
- BITPOINT
・ウォレット
仮想通貨を保管する財布で、仮想通貨やデジタル資産、NFTを保管、管理するのがウォレットです。
ウォレットにはインターネット接続されたオンライン状態の「ホットウォレット」とオフラインの「コールドウォレット」の2つに分類ができます。ウォレットは分類すると更に複雑になるため今回は省略しますが、NFTアートを購入するためにはイーサリアムの取引が主になるため、無料でダウンロードでき、シンプルかつ高機能な「MetaMask(メタマスク)」を利用するのがおすすめです。
また、ウォレットを作成しないでもマーケットプレイス上で自動的に保管をしてくれる場合もあるので、欲しいNFTがあるマーケットプレイスがどんな仕様になっているのかを確認した上でウォレットを作成することで無駄がないでしょう。
NFTマーケットプレイス
NFTマーケットプレイスとは、クリエイターが制作したNFT作品を出品・販売したり、NFT作品を所有する購入者同士で取引できるプラットフォームです。今回は代表的な日本のNFTマーケットプレイスと海外のマーケットプレイスを紹介していきます。
日本のNFTマーケットプレイスおすすめ3選
まずは国内のNFTマーケットプレイスをみていきましょう。
楽天NFT
楽天が運営する楽天NFTです。日本人で楽天を知らない人はいないのではないでしょうか。その大きなブランド力で安心してはじめやすいです。
楽天NFTの特徴
- 日本円と仮想通両方で購入が可能
- クレジットカードや楽天ポイントが使える&貯まる
- ウォレットが不要
- 楽天内の独自ブロックチェーンのため楽天内での売買のみ
HEXA(ヘキサ)
HEXA(ヘキサ)はイーサリアムブロックチェーンが使え、世界のNFTを取り扱っているマーケットプレイスです。日本円でも取引可能で「X(旧Twitter)」のアカウントがあればスムーズに登録もできます。NFTを買うだけでなく発行・販売をしたい人はHEXAがおすすめです。
HEXA(ヘキサ)の特徴
- イーサリアムなどのブロックチェーンを使え世界のNFTを発行・販売できる
- X(旧Twitter)のアカウントがあれば売買が可能
- 日本円と仮想通貨で取引が可能。日本円の場合はウォレットの必要なし
- 誰でもNFTを発行できる
- 仮想通貨やウォレットなしでも使える
- HEXA住民票NFTを購入するとHEXAメタバースに自分の部屋が作れる
CoinchechNFT(コインチェックNFT)
CoinchechNFTは国内初となる、仮想通貨(暗号資産)取引所が運営するNFTと仮想通貨の交換取引ができるマーケットプレイスです。コインチェックの口座を持っている人はすぐにはじめやすいメリットがあります。
CoinchechNFTの特徴
- NFTと暗号資産の交換取引ができるマーケットプレイス
- ネットワーク手数料(Gas代)の高騰やわかりやすい取引方法で購入が可能
- Coincheckの口座があればNFTの出品・購入・保管が可能
- CoincheckNFT内の出品・購入にかかるネットワーク手数料(Gas代)は無料
- ウォレットへ出庫できる(手数料有料)
世界のNFTマーケットプレイスはOpenSea(オープンシー)が世界最大
世界のNFTマーケットプレイスは基本英語での取引になりハードルが上がります。世界のNFTマーケットプレイスを始めるなら「OpenSea(オープンシー)」を見てみましょう。アメリカ・ニューヨークに拠点を置き、世界最大規模の取引額を誇るNFTマーケットプレイスで様々なNFTアートが取り合われています。
OpenSea(オープンシー)の特徴
- 英語と仮想通貨にまず慣れる必要がある
- 詐欺に特に注意が必要
- 仮想通貨が必要
- ウォレットが必要
OpenSeaでNFTを売買するための5つの手順
日本のマーケットプレイスでも手続きは異なりますが世界となるとまた一つハードルが上がるので、OpenSeaでNFTを取引する手順は以下のように進めていきます。
1 仮想通貨(暗号資産)取引所で口座を開設し、仮想通貨(暗号資産)を購入する
2 ウォレットをつくる(メジャーなのはMetaMask)
3 送金する(仮想通貨をウォレットに送る)
4 ウォレットとOpenSeaをつなげる
5 NFTを売買する
NFTアートで失敗しない3つのコツ
NFTアートを始めて失敗しないためのコツを3つ紹介します。
コツ①:自分が「好き」「持っておきたい」と思うものを買う
NFTは稼げる投資対象としても見ることができますが、まずは値上がり目的ではなくシンプルに「このNFTアートが好き」というものを購入しましょう。自分の家や部屋にお気に入りをそろえるのと同様にデジタルの世界(ウォレット)に自分の「好き」をコレクションするという楽しみを味わうことができます。
コツ②:信頼している人から買う
NFTでニセ物を買わないためにも、現実世界と同様に信頼している人から買うようにしましょう。自分がファンでよく知っている人、付き合いが長くてどんな人かがわかっている人から買ってみるのがおすすめです。
コツ③:失敗しても痛くない金額からはじめる
NFTに慣れていないと自分が思っていたサービスや権利とは違ったものを買ってしまう可能性があります。例えば「著作権が譲渡されると思っていたが違った」などのミスです。
なので最初は自分も勉強代だと思える程度の金額からはじめましょう。間違っても何百万もするNFTで一攫千金を狙うといった甘い考えは持たないようにしましょう。
NFTアートで稼ぐを見極める3つのポイント
NFTアートを始めるにあたって稼ぐために気をつけておきたいポイントを3つに絞って紹介します。
ポイント①:どんな権利やサービスかを確認する
自分が買おうとしているNFTがどんな権利がありどんなサービスが入っているのかを正確に理解しましょう。
例えば、「かわいい猫のNFTアート」を購入したとします。「このNFTの持ち主は私である」とブロックチェーンを使って証明、公表をすることができます。また持ち主なので値上がったときに転売もできます。購入アカウントを自分のSNSに紐付けることで発行者に認識してもらえる可能性もあります。大好きなアーティストに認識してもらえるのはファンにとっては大きな魅力の一つです。
一方で今の法律では「所有権」は認められていません。著作権についても「譲渡する」というような明記がなければ保有権を得られないため個人的な利用に限られます。
ポイント②:NFTの権利者が誰かを確かめる
NFTには「デジタルデータ」と「持ち主」が記録されています。そのNFTの発行者が誰なのかを確認しましょう。しかし「この作品の著作権は私にあります」と表記があったとしてもそれが真実であるかを証明はできません。著作物の偽造かもしれないのです。
そのデジタルデータが本物かどうか、他人の権利を侵していないかを買う前に調べて自分で判断する必要があります。そのため発行者が誰なのかをしっかりと調べることが効果的です。
ポイント③:信頼できる発行者かを見極める
NFTはデジタルデータですが、必ずそこにはそれを発行している人がいます。その人が信頼できる人であるかを自分なりに確かめましょう。
- ニセ者の発行者(なりすまし)ではないか?
- ニセアカウントではないか?
- その人は悪人(詐欺師)ではないか?
などを確認する必要があります。最近の詐欺の手口も日に日に進化していっていますので、注意しつつ適切な判断が必要です。
ニセ者のNFTアートを買わされないための対策
「せっかく購入したNFTアートがニセ物(盗作品)だった」というのは避けたいです。そういった詐欺に合わないための対策を紹介します。
発行者の審査が厳しいマーケットプレイスを利用する
初めてでNFTの仕組みをよくわかっていない人は、特に発行者の審査が厳しく、一般の人がNFTを発行できないマーケットプレイスを利用しましょう。具体的には先に紹介した「楽天NFT」や「LINE NFT」などがそれに該当します。
本物かどうかを判定できるサービスを使ってチェックする
ネット検索で「NFT 真贋判定」「NFT 偽造判定」と検索すると様々なサービスがあります。正規のNFTとしてブロックチェーンに記録されているのか、ニセ物でないかをチェックできます。ただ、こちらのサイト自体の信憑性も重要になってくるので絶対とは言えません。
発行者が信頼できる人であるかを事前にしっかり確認する
ネットで発行者の名前を検索して調べてみたり、SNSアカウントや公式サイトがどんな投稿がされているのかを確認しましょう。「公式X(Twitter)」や「公式Discord」からNFTページへアクセスすることでニセサイトへ誘導されるリスクも減らすことができます。
それでも「よくわからなくて不安」という場合は日本のマーケットプレイスからはじめていきましょう。日本マーケットプレイスも絶対ではないですが、海外よりはリスクを減らすことができます。
NFTアートを楽しもう!
NFTアートは、作品を販売したり購入したりするだけでなく、コレクションしたり、コミュニティやイベントに参加したりと、様々な楽しみ方ができます。NFTアートは、アート、デジタル作品に新たな価値を与えるテクノロジーであり、楽しみでもあります。
この記事を参考に、あなたもNFTアートの世界に踏み出してまずは遊んでみてはいかがでしょうか。その一助になれば幸いです。
出典・引用
『NFT・メタバース・DAOで稼ぐ!』(加納敏彦 著 かんき出版)
『WEB3とDAO 誰もが主役になれる新しい経済』(亀井聡彦、鈴木雄大、赤澤直樹 著 かんき出版)
『テクノロジーが予測する未来 WB3、メタバース、NFTで世界はこうなる』(伊藤穰一 著 SBクリエイティブ)
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